乞うご期待!

年が明け、昨日は最後の稽古でした。
いつもこの時期、子供の唄の仕上がりが気になる…
先生とみんなと一緒に唄えている気分、で唄っといた子供達、気分、だけで本当に唄えるのだろうか…と。
指導者は無論承知だろうけど、その曲の稽古を始めて9割9分、子供達は先生と共に唄っていると言ってもいいすぎではないでしょう。
初めは先生の声に消される程の子供達の声も回数を重ねる程に自信をつけて大きくなります。子供の好きな節のところや唄える所は元気に、逆に節回しの難しく苦手な所はモゴモゴとしている、というような子供達の唄声の差も次第に縮まってきて、ある程度調子の良い長唄が聴こえてくるようになってきたなぁ、と思っていても…指導者はいつまでも子供達と共に唄い続ける、、、本番近くになっても積極的に子供だけの練習を繰り返すことはしません。
確かにクラブのシステム上(集団の子ども達を野放し(?)にしている稽古環境…とも言える)通常の長唄の稽古と同列には出来ませんが、この9割9分の数字って明らかに口伝で継承した芸能のある特徴ですよね…楽譜のある西洋音楽でこのような稽古はあり得ないです。このような芸能は口伝というスタイルを崩すと非効率だということを意味しているのだと思うのです。
クラブの子供達にはこの口伝スタイルはとっても有り難い。面倒な読譜のストレスは一切ない!いつまでも先生に甘え、唄えたつもりで育っていく。
さぁ本番
先生は唄わず、後見として後ろで見守ります。
子供達の唄声は如何に…?乞うご期待,ですね。

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