定期演奏会のご案内
今年度は年末の公演を企画致しました。
1部は長唄クラブの定期演奏会として
現在幼児から中学生までのメンバー19名による長唄・太鼓・小鼓・笛・長唄三味線の演奏を披露します。また2部ではレクチャーコンサート第3弾を企画しています。笛師と笛方のお話と実演から自然美を追求した日本人の耳に応える笛の魅力について,竹素材から音色に関わる話題まで笛の魅力をお伝えます。
小さなお子様からご年配の方々までご関心頂けるプログラムをご用意いたしました。皆さまのご来場心よりお待ちしております。
自然美を追求し続けた笛
ワビ、サビを尊び,自然を愛す日本人の耳に応えるべく,
あらゆる日本の伝統楽器は自然音を求めてきました。
華美な音色よりむしろ素朴な音色,雑味を残しつつも清らかな音色
そして日本音楽独特の「間」感覚を重んじる張りつめた時間空間が相まって
日本の伝統音楽の様式を形取っています。
木製から金属製に置き換えたフルートとは真逆に日本では何百年も音色の本質を守り自然美を貫いてきました。
犬山こども長唄クラブの稽古ではいつも日本語を声に出すことから始まり,特別な発声練習などは行わず言葉を話すように唄を歌います。第1部ではそんな子どもの自然な姿の延長に長唄の表現がなされる様をお伝え出来たらと思います。
第2部では笛作り、音作りに込められる両者の想いから自然美あふれる笛の魅力をお伝えします。
風土に根付いた竹の構造は“笛になるために生まれてきた素材”と思われるほど笛作りに適した形状をしています。多くの細工を施さない日本の笛にとって、素材との切っても切れない関係の不思議にも迫ってみましょう。
是非ともご家族揃ってお楽しみ下さい。